手のひらサイズのかわいらしい豆皿は、調味料を入れたり、薬味や香の物を盛り付けたりと意外にも使い道のたくさんある器(うつわ)です。価格もお手ごろでお気に入りの豆皿を集めている人も多いはず。ところで豆皿って何センチのお皿を指しているのでしょうか?
豆皿とは?小さな食器の成り立ち
小皿の中でも特に小さな9cm程度のお皿が一般的に豆皿と呼ばれています。形は丸だけでなく、四角や菱形から花などのモチーフをかたどったものまで様々。絵付や色使いもシックな和テイスト、北欧モダン、ポップなイラストなどバリエーション豊富です。
豆皿の始まりは室町時代とされています。手塩皿(てしおざら)という名前で、食事の際にけがれを祓うため手元に塩を盛っておく器として作られました。人々のあいだでは「お手しょ」という名で親しまれ、盛った塩で料理に味付けをしたことから次第に調味料を入れる「豆皿」として使われるようになりました。ちなみに、自ら世話を焼き大事に育てるという意味のことわざ「手塩にかける」は、手塩皿で味を細かく調整する様子に由来しています。
豆皿の別名、3寸皿は9センチ!お皿のサイズを瞬時にイメージできる尺貫法
豆皿は3寸皿といわれることもあります。また豆皿に限らず、食器の商品名には5寸皿や7寸皿といった表記がよく見られます。これは器を制作する機械や道具が「尺貫法(しゃっかんほう)」という日本古来の計量法に合わせて作られているから。尺貫法を知れば、お皿のサイズを瞬時にイメージすることができて便利です。
1寸=約3cm
普段使いのお皿のサイズを大きく分けると目安はこんな感じです。
・豆皿 2〜3寸
・取り皿にちょうどいい中皿 6寸前後
・様々なメイン料理に使える大皿 8寸以上
暮らしのアクセントに小さな食器、豆皿を取り入れて
食卓で活躍することの多い豆皿ですが、私はアクセサリーや腕時計を置くインテリアとしても利用しています。テーブルや棚のスペースにカラフルな豆皿を添えれば暮らしのワンポイントに。お気に入りの器をたくさん集めてぜひ色々な使い方をしてみましょう♪